億万長者はなぜ高学歴が多いのか

突然ですが、高校での勉強は無駄なものに思えます。数学の二次方程式が解けても、古典の漢文が読めても、世界史の年号を暗記しても、基本的には社会に出たら必要がないもので、覚えるだけ時間と労力の無駄だと僕は思います。たまに勉強は長い目で見て人生の役に立つと言う人がいますが、大体は多くの学生に勉強をさせるための口実であって僕が納得できたものは一つもありません。

では何故多くの人が勉強をしろと口酸っぱく子供に言うのかというと、良い大学に入って良い企業に入社して、安定したお給料を貰って、末長く幸せに暮らすためです。こんなことは自明なので、今更僕が説明する必要もなく分かるはずです。高学歴であると良い起業に入れる確率が高くなり、良い企業は給料が高いので、最終学歴と平均年収は相関関係があります。つまり高学歴であれば、比較的高収入になりやすいという話です。

整理をすると、勉強をする目的は将来良い企業に入り、高い収入を得る為だけにあるのだと判断できます。前述の通り、高校での勉強は社会で役に立たないものばかりなので、(もちろん例外もありますが)それ以外勉強をする利点が見つかりません。

さて、日本の長者番付TOP10を見てみると、全員が起業家であることが分かります。年収数千万程度なら企業勤めでも成せることですが、億万長者になるためには自ら起業する必要があると分かります。そもそも起業には面接がないので学歴が全く関係なく、どの人にも等しくチャンスがあります。

ここで本題なのですが、学歴が関係ないはずの起業家に何故か高学歴が多いという問題です。学歴は良い企業に入るためだけに必要なカードのはずが、実は他にも意味があるのではないか?ということです。

まず最初に日本の長者番付TOP10を10位から順に学歴を比べて見てみましょう。

 

毒島 秀行|SANKYO(パチンコ) 慶應義塾大学

似鳥 昭雄|ニトリ 札幌短期大学

高原 慶一朗|ユニ・チャーム 大阪市立大学

三木谷 浩史|楽天 ハーバード大学

永守 重信|日本電産 職業能力開発総合大学校

森 章|森トラスト 慶應義塾大学

滝崎 武光|キーエンス 兵庫県立尼崎工業高等学校

佐治 信忠|サントリーホールディングス 慶應義塾大学

柳井 正|ファーストリテイリング 早稲田大学

孫 正義|ソフトバンク カリフォルニア大学バークレー

 

太文字にしたのが、世間一般でいう高学歴と呼ばれる学校で、割合は70%です。一般的な難関大学進学率が11.7%なので、この割合は高いと分かります。そもそもサンプルが少ないので、もっと広範囲に見れば変わるかもしれませんが、かの有名な堀江貴文東京大学ですし、馴染みの深いメルカリの社長も早稲田大学なので、やはり高学歴が多いのではないかという印象を受けます。

学歴が関係ないにも関わらず何故起業家にはこんなにも高学歴が多いのかを考えたのですが、二つほど思いつきました。一つ目はそもそも勉強は自分が本来興味がなく意味もないつまらないことを延々と覚えなければならないもので、とても精神力と忍耐力が必要な作業です。この、意味がないと分かりつつも自分のために必要な努力を必要な分だけできる能力が起業家においてとても大事なのではないかと考えました。そもそも面倒くさがりは勉強を継続してできないので、良い大学には行けません。(元々記憶力が良かったり、怠慢でも成績が良い人は別)起業して事業を大きくしていく過程には面倒なことが山ほどあるので、そもそも勉強ごときの努力すらできない人に事業を経営し、大きくしていけるとはとても思いません。また、勉強を頑張っても成績が伸びない人はそもそも要領が悪かったり、無駄なものに時間を割いてしまいがちなので、そういう人も向いてないのかなと思います。

もう一つは、全く逆のケースでそもそも勉強が好きで、単純に知的好奇心が豊富である故に様々なことにチャレンジして事業を成功させたケースです。日本の文豪も調べるととにかく高学歴が多いのですが、こちらは好奇心が豊富で色々なものを見聞きして見聞を広めた結果、俯瞰的なものの見方を養えたので良い作品が書けたのではないでしょうか。起業家も沢山の情報を分析して物を考え、時には大胆な英断もしなければならないので、その上で好奇心は欠かせないものだと思います。

以上が僕が考えた億万長者になった起業家が高学歴である理由です。いずれも当らずと雖も遠からずと思うのですが、どうでしょうか。こう考えると高学歴は勉強が得意なだけの無能だ〜!と頭ごなしに否定する人がいますが、少なくとも僕が考えた理由のどちらかを満たしている人が高学歴になれるので、人間としての価値はそれだけもかなり高いんじゃないかな、と思う僕です。僕は極度の面倒くさがりなので、とにかく勉強が嫌いだし好きなもの以外は継続してできないので起業は絶対に向いてないなと判断することができます。ただダラダラして生きていきたいので楽をするために必要な最低限の努力はしていきたいな〜という所存です。沢山文を書いて疲れたので、今日はここまで。ではでは〜。